2011年5月17日火曜日

クリッパーって米国生まれなんね

大クリの船熟練上げに意外と苦戦しております。
やっとこ、172であります^^

んで、クリッパーをちと調べてみた。
どですか、これ。かっちょえ~~
いまでも現役のスタッド・アムステルダム号です。
名前の通り、アムステルダム市が保有する船です。

3本マストの方がすっきりして、いいね^^

このクリッパーという船種は、そもそもアメリカ合衆国が元祖。
パナマ運河がなかった19世紀初めに、北米東岸から西岸への物資輸送を眼目に設計された船なんです。

要はマゼラン海峡を回る強欲商人船。ゴールドラッシュに沸く西海岸に暴利で日用品を売りつけて、金を持ちかえるための船なわけ。

物資搭載量よりも、スピード優先のため、船幅が極端に細く、新しく登場した汽船のタグボートの助けがないと湾内では接岸できないほど、曲がり難かったらしいです。

クリッパーは、帆船と汽船の移行期に現れた徒花的な存在で、活躍期間はガレオン船などに比べると短かったみたい。

なぜかと言えば、発達してきた汽船を上回るトップスピードの持ち主なんですが、なにせ風任せ。
特にスエズ運河が1869年に開通してからは、スエズの風向きがクリに最悪で、ほぼ自力航行ができなかったため、汽船に置き換えられたということです。

クリが注目を集めたのは、中国の新茶運び競争です。そう、ティークリッパーです。
東インド会社の独占権が切れたため、2年近くかけて運んでいた中国の紅茶をいかに速く運ぶかで、民間会社が競ったんですな。江戸の初ガツオみたいなもんです。

一番茶には莫大な利益が約束されていたとかで、まさにロンドンバブルの象徴だったんでしょう。


んで、これ有名なカティサーク号。実は新茶運びでは、ライバルのサーモレビー号には負けてるんです。

上海を同時出発、アラガス岬経由で、サ号は115日、カ号は122日でロンドン到着。でもインド洋まではカ号が圧倒的なリードを奪っていて、舵の故障をケープで直してる間に、逆転され、それを猛追して7日差に詰めた、と。どっちが速いかはいまでもパブで酒の肴にされてるとか(ホントかね…)。

サ号には福州ーロンドン間を91日という記録もあり、たぶんこれが最速船かな。


背景にはお国柄もありまして、カ号ロンドン資本サ号スコットランド資本がオーナーなんで、いわば東京VS大阪みたいな対決だったわけ。



現存するのはカ号の方で、修復中の火事で延期されたましたが、HPによると来春には公開されるようです。係留場所は英グリニッジなんで、お近くの方はどぞ^^

設計はカ号スコットランドサ号ロンドン、造船は双方ともスコットランド

紅茶運びを汽船でやるようになって、お役御免となったティークリッパーは、オーストラリアの羊毛運びに使われるようになったけど、これもすぐ下火に。

最後は艤装取っ払われて、引き船代わりに使われた例もあるとか…

ところで、船熟練なんですが、140超えてからは、謎です。
熟練の入り方がよくわからんw
ま、フツーに7日前後の航海で入るんですけどね。

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